歯周病と歯槽膿漏の違いとは|大分県別府市の矯正歯科

歯周病と歯槽膿漏の違い

歯周病と歯槽膿漏の違いとは

歯槽膿漏は、昭和42年(1966年)までに使用されていた疾患の名称で、昭和43年(1967年)に歯槽膿漏が現在の歯周病という名称に変わったため、実はこの2つは同じ疾患なのです。正確には、歯周病とは初期段階の「歯肉炎」から歯槽骨にまで進行した「歯周炎」を含む一般的な総称であり、歯槽膿漏は歯周炎にまで進行した歯周病の状態のことをいいます。しかし、今でも高齢者の方にとっては、歯周病よりも歯槽膿漏の方が馴染みがある呼び名のため、現在でも歯槽膿漏という名称が残っているのです。

歯周病とは

歯周病は、口腔内に残った食べカスの中で増殖した、細菌の塊である歯垢(プラーク)によって歯茎が炎症を起こしてしまう疾患です。進行すると、歯を支えている歯槽骨を溶かしていき、結果的に歯を失ってしまいます。初期の歯周病は自覚症状がほとんどないため、ご自身では気付くことができず放置してしまいがちです。そのため、気付いた時にはかなり重症化している場合が多いのが歯周病の特徴です。 また、歯垢は取り除かなければ唾液の中のカルシウムやリンと結びつき、石灰化して歯石という硬い物質に変化し、歯の表面に強固に付着します。歯石になってしまうと、歯磨きだけでは取り除くことができなくなり、さらに歯石は表面がザラザラしているため、歯石の中や周りで歯垢が増殖し、歯周病を悪化させる毒素を出し続けます。

歯周病の進行

歯肉炎

歯と歯茎の間の歯肉溝に歯垢が溜まってしまい、歯茎が炎症を起こして腫れ、歯肉溝の深さが3mm以内の歯周ポケットができた状態です。歯周病の初期段階である歯肉炎は、痛みなどの自覚症状がほとんどありませんが、歯茎が炎症しているので歯磨きや硬いものを食べると出血しやすくなります。しかし、出血するからといって歯磨きを控えてしまうと歯周病へ進行してしまうため、出血は気にせずに丁寧に歯磨きをしましょう。この段階で適切な歯磨きなどのセルフケアと、歯科医院でのクリーニングをおこない、歯垢や歯石をキレイに除去することで元の歯茎に戻ることが可能です。

軽度の歯周炎

歯茎の炎症が内側へと進み、歯を支えている歯槽骨を溶かし始めた状態です。歯周ポケットは3~5mmと深くなってしまうため、歯垢や歯石などがさらに溜まりやすくなります。

この段階でも自覚症状はほとんど見られないのですが、歯磨きの際の出血や、歯の疼き、歯茎が腫れるのが特徴です。軽度の歯周炎でも、正しくセルフケアをおこない、歯科医院の歯のクリーニングで歯茎の中の歯垢や歯石をしっかり除去して治療すれば、大きな問題にはなりません。

中等度の歯周炎

炎症がさらに進み、歯周ポケットも4~7mmと深くなり、歯を支えている歯槽骨は歯根の半分近くまで溶かされてしまった状態です。ここまで進行すると、歯周が腫れたり出血が見られる以外にも、水がしみるようになる、歯がグラグラする、歯茎から膿がでる、口臭が強くなるという自覚症状が見られるようになります。治療の際に歯垢や歯石除去をおこないますが、歯周ポケットの奥深くに付着した歯石の除去は痛みを伴うことがあるため、その場合は麻酔を用いての治療をおこないます。また、外科手術をおこない治療することもあります。

重度の歯周炎

歯周ポケットの深さが7mm以上とかなり深く、歯槽骨も2/3以上が溶けてしまった状態です。歯がグラグラして硬いものなどが噛みにくくなります。また、歯の周囲を指で押すと歯の周囲から白い膿が出て、口臭が強くなる場合もあります。他にも、歯磨き時に毎回のように出血する、歯が長くなったと感じる、歯と歯の間の隙間が大きくなる、物が詰まりやすいという症状も見られます。重度の歯周炎の場合、放置することで歯槽骨が歯を支えられなくなってしまい、最終的に歯が自然に抜け落ちてしまいます。治療では、歯科医院での歯垢や歯石除去や外科手術での治療をおこないますが、状態が改善しない場合は抜歯となるケースも多いです。

歯周病の予防法

毎日の正しいセルフケア

歯周病の原因は細菌の塊である歯垢です。そのため、毎日のご自身での歯磨きを正しくおこない、しっかり歯垢を取り除くことが歯周病予防でもっとも重要となります。また、歯磨きの際には、歯間ブラシやデンタルフロスなどを併用することで効果的に歯垢を除去できます。

歯科医院での定期的な健診と歯のクリーニング

毎日のセルフケアをしっかりとおこなっていても、ご自身のセルフケアだけでは歯垢を全て除去することはできません。丁寧に磨いているつもりでも、歯ブラシが届きにくい奥歯や歯並びの悪い箇所、歯周ポケット内の歯垢などは汚れを取り除くことが難しく、磨き残しが起きてしまいます。そのため、歯科医院での定期的な歯のクリーニングをおこなう必要があるのです。歯科医院では、歯垢や歯石の付着状態を確認するとともに、歯茎など口腔内の健康状態を把握するために健診・検査をおこないます。この結果を基に、歯垢や歯石を取り除いていきます。

また、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使用した歯のクリーニング「PMTC」によって、歯茎の中の歯石や細菌の集合体であるバイオフィルムもキレイに除去することができます。また、仕上げにフッ素塗布をおこなうことで、歯垢が付きにくく虫歯になりにくい強い歯にします。さらに、歯科衛生士による歯磨き指導によって、セルフケアが向上することも歯周病の予防に繋がります。

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