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血友病患者の歯科治療

血友病とは

出血を止めるには、血小板、血管、血液凝固因子が必要です。血友病は、この3つの要素のうち、血液凝固因子が生まれつき不足している病気で、出血すると止血に通常より時間がかかってしまいます。血液凝固因子は12種類の凝固因子が関わっていますが、血友病の患者さんの血液にはそのうちの第Ⅷ因子(8番目のタンパク質) 第Ⅸ因子(9番目のタンパク質)の働きが十分ではありません。第Ⅷ因子の欠乏、または機能低下を血友病A、第Ⅸ因子の欠乏、または機能低下を血友病Bといい、それぞれ治療薬は違います。 私たちの体は、血管が破損することによって出血を起こします。その際に、血管が収縮し血液が流れ出るのを防ぎます。それから「血小板」という血液中の小さな細胞片が、出血している場所の上に集まり「血小板血栓」という一時的な栓を形成します。

血小板血栓は一時的な修復しかできないため、凝固因子の血漿タンパク質の「フィブリン」が血小板血栓の上に「フィブリン凝塊」を形成します。フィブリンは繊維状のタンパク質で、血小板同士をくっつけて、破損した血管にしっかりと固定することによって、破損した血管は修復されるのです。しかし、血友病の患者さんは凝固因子である「フィブリン凝塊」を十分に作ることができないため、止血するのに普通より長く時間がかかってしまうのです。

血友病患者の歯科治療

歯科治療は、虫歯や歯周病の治療などの際に、場合によって抜歯などの出血を伴う処置が必要になることがあるため、血友病の患者さんの中には虫歯や歯周病の症状があっても治療をおこなうことを躊躇してしまい、そのまま放置してしまう方もいらっしゃいます。しかし、出血を伴う処置は歯科治療の一部であり、ほとんどは基本的には出血を伴わずに処置することが可能です。逆に、虫歯や歯周病を放置することで重症化してしまうことのほうが、出血の原因になってしまいます。また、普段からしっかりとお手入れされている歯茎は、歯磨きや歯石の除去の際も出血は起こりません。そのため、歯と歯茎の正しいお手入れは、出血のリスクを減らすことに繋がるので、主治医と相談をして幼少期からかかりつけの歯科医院をつくっておくようにしましょう。

歯科医師に血友病のことを伝える?伝えない?

際に治療をおこなう際に、歯科医師に血友病のことを話した上で治療をおこなうことが一番安心ですが、血友病のことを十分に理解している歯科医師は正直少ないのが現状で、治療の際の出血などの不安から、治療自体を拒否される場合もあります。

しかし、血友病といっても凝固因子製剤を使ったこともないような軽症の方もいることから、病気を伝えずに治療をおこなうことを選択する方もいらっしゃいます。その場合、必ず主治医に相談して、歯科治療のためにどの程度の準備をすれば良いか説明を受けましょう。自宅治療ができて、製剤を事前に打つことで問題ないと判断された場合は、歯科医院に行く30分前に製剤を投与してください。もしも途中で体調に異変のある場合は、すぐに主治医に伝えましょう。 血友病のことを歯科医師に伝える場合、主治医から歯科医院を紹介してもらうことがもっとも安全で確実なのですが、紹介された医院が自宅から遠く通院が難しいなどいった場合もあります。医院が決まったら、まずは、医師に血友病の種類および重症度、現在治療を受けている病院や主治医の連絡先、凝固因子製剤の使用方法などの血友病の治療状況、今までの歯科治療の経験の有無、口腔内の出血の経験の有無、抜歯の経験がある場合どのように止血の処置がおこなわれたか、感染症の有無などの情報を詳しく伝えましょう。

これらの情報を知らせた上で、医師が医院での治療が可能か、もしくは大学病院などの歯科口腔外科で治療をおこなうべきかを判断します。治療においてもっとも大切なことは、患者さんと血友病の主治医と歯科医師が同じ認識を持ち、合意のもとで治療をおこなうことです。それによって安全で質の高い治療を受けることに繋がるのです。

血友病患者さんのデンタルケア

乳歯が生えそろう時期(3歳ごろ)

歯磨きの習慣を身につける時期のため、本人だけではブラッシングが不十分なので、必ず保護者が仕上げ磨きをおこないましょう。健康な歯茎はブラッシングで出血することはないので、怖がらずにしっかり磨いてください。歯磨きは、基本毎食後と就寝前の4回おこないましょう。食べたら磨くという習慣をつけることが大切です。

生え変わりの時期(6歳ごろ〜14歳ごろ)

乳歯が抜ける際に出血しやすくなりため、抜ける前に凝固因子製剤などを投与したほうがよい場合があります。投与をおこなうかどうかは、主治医と歯科医師に相談しましょう。生えたばかりの永久歯は、歯の質が柔らかく虫歯になりやすいので、磨き残しがないようしっかりと磨きましょう。

青年期以降

大人になってからは、歯周病を予防することが大切です。歯と歯茎の間や、歯と歯の間などの磨きづらい箇所は、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやデンタルフロスなどを併用して、しっかり汚れを取り除きましょう。

まとめ

血友病の患者さんは、こまめに歯や歯茎のお手入れをすることが大切です。また、デンタルケアの基本は歯科医院での定期的なメンテナンスですので、かかりつけの歯科医院をつくり、定期的に通うようにしましょう。

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