侵襲性歯周炎とは?|大分県の矯正歯科

侵襲性歯周炎とは?

歯周病は、歯磨きなどの口腔ケアが十分にできておらず、口腔内が不衛生になってしまうことで、繁殖した細菌の塊の歯垢(プラーク)の中の歯周病菌に歯茎が感染し、炎症を起こしてしまう病気で、進行すると歯を支えている歯槽骨を溶かしてしまいます。また、患者さん自身の体力や免疫力の低下によっても発症してしまう場合もあります。 歯周病は、年齢が高くなればなるほど感染しやすくなる傾向にありますが、10代や20代の若い年齢の方に発症して急速に進行して重症化すること歯周病があるのです。この歯周病を「侵襲性歯周炎」といい、別名「若年性歯周炎」とも呼ばれます。なお、一般的な歯周病のことを「慢性歯周炎」といいます。

慢性歯周炎と侵襲性歯周炎の違い

慢性歯周炎は、歯垢が原因で歯茎が細菌感染してしまうことで炎症を起こす病気で、進行すると歯槽骨を徐々に溶かし始めます。しかし、初期の段階では痛みなどの自覚症状がほとんどないため、気付かずに放置してしまうことが多く、歯科医院を受診したときには、症状がかなり悪化しているというケースも少なくありません。進行すると、歯茎の腫れや出血が多く見られるようになり、膿が出たり口臭が強くなります。さらに進行すると、歯槽骨は溶かされ続けるので、徐々に歯を支えることができなくなってしまい、最終的に歯が抜け落ちてしまいます。

一方、侵襲性歯周炎の罹患率は0.05~0.1%と非常に少ないのですが、発症してしまうと急速に進行してしまい重症化することが多い病気です。10代や20代という若い年齢の方に発症するのが特徴で、歯垢の付着量と関係なく病状が進行してしまいます。また、歯垢や歯石の量は少ないのにもかかわらず、歯周ポケットが深くなり歯槽骨の吸収量も多いことから、通常の歯周病治療での歯垢や歯石除去の効果が現れにくく、一般的な歯周病の治療ではなかなか治りません。侵襲性歯周炎の症状は、慢性歯周炎と同じように歯茎が炎症を起こして腫れて出血が見られます。放置すると歯を支えている歯槽骨が溶かされてしまい、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

侵襲性歯周炎の原因

免疫力と抵抗力の低さ

侵襲性歯周炎に罹患する原因の一つに、免疫力と抵抗力の低さが関係するといわれています。通常であれば何の問題もない程度の口腔内の汚れでも、免疫力や抵抗力が低いことで歯周組織が過剰に反応してしまい、炎症を起こしてしまうのです。

適切なプラークコントロールができていない

ご自身での正しい歯磨きなどのセルフケアや、歯磨きの回数、食習慣や生活習慣に何らかの問題があり、正しいプラークコントロールができていない場合も、侵襲性歯周炎の原因の一つであると考えられています。

特異性のある細菌

口腔内の歯周病菌は数百種類もいるといわれていますが、侵襲性歯周炎は歯周病菌の中の特異性のある「A.a菌」(アグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンス菌)と呼ばれる細菌の影響が大きいといわれています。A.a菌は90%以上の侵襲性歯周炎の患者さんから検出されており、健康な歯周組織を持つ方からはほとんど検出されません。そのため、A.a菌は歯周病の感染因子として考えられています。

遺伝的要因

侵襲性歯周炎は遺伝的な要因も大きいと考えられています。そのため、ご家族の方が同じように侵襲性歯周炎を発症する傾向があります。家族の生活習慣が似ているということからも、注意することが大切です。

侵襲性歯周炎の治療法

侵襲性歯周炎は進行速度が早いため、早期段階での治療が非常に重要になります。通常の歯周病治療に加えて、抗菌剤や抗生物質を服用する薬物療法による治療が有効的な場合もあります。また、症状がかなり進行してしまっている場合は「フラップ手術」という外科的処置をおこなう場合もあります。フラップ手術とは、局所麻酔をかけて歯茎を切開して歯周ポケット内の歯根を見えるようにしてから、歯周ポケット内の歯垢や歯石をスケーリングやルートプレーニングなどで取り除く処置です。しかし、侵襲性歯周炎はフラップ手術による処理をおこなった後でも再発をする可能性があるため、歯科医院での健診や歯のクリーニングを定期的におこなうことが大切です。それよって、侵襲性歯周炎の早期発見・早期治療を可能とするとともに、口腔内を清潔に保つことができます。さらに、ブラッシング指導を受けることで、ご自身での正しいセルフケアの向上に繋がります。

まとめ

侵襲性歯周炎は、若い年齢で発症する歯周病です。さらに、進行が速いことから早期治療をおこなわないと、若いうちに多くの歯を失ってしまう危険性もあります。侵襲性歯周炎の早期発見のためにも、定期的に歯科医院を受診して頂くことをお勧めいたします。

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