骨粗鬆症の薬を飲んでる方へ|大分県別府市の矯正歯科

骨粗鬆症の薬を飲んでる方へ

歯列矯正治療には、主に歯がデコボコしていたり、出っ歯といった不正咬合(悪い歯並び)を、ブラケットという装置を歯に装着してワイヤーで引っ張ることで、歯を動かしていく「ブラケット矯正治療」や、透明のマウスピース型の矯正装置を歯に装着して、動いた歯に合わせて定期的に新しいマウスピースと交換していくことで歯を動かしていく、「マウスピース型矯正治療」があります。歯列矯正治療は、歯を正しい位置に動かしていくことで歯並びを整えるのですが、顎と歯の大きさがアンバランスである場合、歯を並べるための十分なスペースがないことがあります。その場合、抜歯が必要になることがあります。抜歯の対照となる歯は、親知らずや犬歯、過剰歯など様々です。抜歯をすることで歯を並べるスペースを作り、全体の噛み合わせを整えながら矯正をおこない歯を整えていきます。

しかし場合によっては、持病や服用している薬のために抜歯ができないケースがあります。その代表的な疾患として、骨粗鬆症があります。骨粗鬆症の患者さんはビスフォスフォネート製剤を服用している場合が多く、この薬を服用していると抜歯ができないのです。

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは、骨の量が減ってしまい骨が脆くなってしまうため、骨折しやすくなる病気です。骨のもととなるカルシウムが不足したり、老化により体内の骨を作るためのホルモンが不足してしまうことで、骨形成よりも骨吸収のほうが多くなってしまいます。そのため、骨代謝のバランスが崩れてしまい骨の量が徐々に減ることで、骨の質が悪くなるため、骨粗鬆症になってしまうのです。骨の量は、年を重ねるごとに徐々に減っていくため、骨粗鬆症は主に高齢の方に見られやすい病気ですが、遺伝や食事、喫煙、運動不足といった生活習慣によって、若い方でも骨粗鬆症に罹患している場合があるのです。

ビスフォスフォネート製剤

骨粗鬆症の患者さんは、骨を強くするビスフォスフォネート製剤を使用していることが多く、この薬が抜歯に悪影響を及ぼしてしまう危険性があるのです。ビスフォスフォネート製剤は、骨代謝を抑えることで骨からカルシウムが出ていくことを防ぎ、骨密度を上げる働きをします。しかし、同時に新しい骨や歯茎などの軟組織を作る機能までも抑制されてしまうため、抜歯などをおこなった際に傷口の治癒が遅くなってしまうだけではなく、細菌に感染してしまうことによって、歯茎から骨が剥き出しになってしまったり、最悪の場合は顎の骨が壊死してしまう「顎骨壊死」などの副作用が起こってしまうのです。

そのため、骨粗鬆症骨のためにビスフォスフォネート製剤を使用している方は、抜歯を伴う矯正治療は基本的におこなうことができません。しかし場合によっては治療が可能な場合もあります。 ビスフォスフォネート製剤は、飲み薬による経口投与と注射による投与があります。経口投与の場合、処方箋で薬の名称を確認することができますが、注射による投与の場合は確認することが難しいため、主治医に相談して事前に確認しておきましょう。

骨粗鬆症の方が矯正治療を受けるために

顎骨壊死は傷口の細菌感染によって起こります。そのため、口腔内を常に清潔な状態にしておくことが大切です。口腔内には、常在菌以外にも歯周病菌などの多くの病原菌が存在しているため、感染を起こしやすい環境であることから、抜歯や口腔外科手術の前には徹底した消毒や感染源の除去が重要になります。また、顎骨壊死は一度起きてしまうと簡単には治療することができない病気のため、リスクを減らすための治療指標があり、ビスフォスフォネート製剤の服用が3年未満の場合は休薬せずに治療をおこなうことができますが、服用が3年未満の場合でもリスクのある方や3年以上服用している方は、3ヶ月の休薬をすることで治療がおこなえるとされていました。(2012年の治療指標)しかし、ビスフォスフォネート製剤の休薬が顎骨壊死のリスクを減らせるという十分な医学的根拠はなく、むしろ休薬することによって骨折のリスクの増加させてしまうほうが危険であることから、口腔内を清潔に保津ことで細菌感染を防ぐことが顎骨壊死の防止に効果的だという治療指標に変わっています。(2016年の治療指標)

さらに、ビスフォスフォネート製剤を4年以上に渡り服用している方や、顎骨壊死のリスクが高いと思われる方は、抜歯などの外科治療前2か月程度の休薬が可能であれば休薬し、術後2週間を目安に服用を再開するのが望ましいとされています。 これらのことから、骨粗鬆症の方が矯正治療を受けるためには、主治医に矯正治療の許可を得た上で、歯科医師にビスフォスフォネート製剤を服用中であることを伝え、歯科医師とかかりつけの主治医が抜歯伴う矯正治療をおこなうかどうかを相談し、判断することが重要なのです。

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