口腔心身症とは|大分県別府市の矯正歯科

口腔心身症とは

口腔心身症とは、体の疾患の経過や発症において、心理社会的な因子が密接に関与しており、体の器官や機能的障害が認められる病態である「心身症」によって、口腔内に何らかの異常が見られたり、同時に体にも何らかの異常が起こる症状のことをいいます。また、歯科治療をおこなうことによって発症する心身の不快症状も口腔心身症なのです。

口腔心身症の症状

口腔心身症の主な症状として、舌痛症、口腔異常感症、非定型歯痛、噛み合わせの異常などがあります。

舌痛症

舌などの口腔粘膜がヒリヒリと痛みを感じたり、舌が痺れたり、違和感などが慢性的に続きます。

口腔異常感症

口腔内がネバネバ、ベタベタした感じや、口腔内の異物感や乾燥感などの違和感を感じたり、味覚が鈍くなります。

非定型歯痛

口腔内に虫歯や歯周病などの病気が見られないのに、歯や歯茎など、口腔内に原因不明の痛みが継続的に続きます。

噛み合わせの異常

歯科医院で噛み合わせの治療をしても、噛み合わせがよくならず、食べ物をどこで噛んでいいのか分からなかったり、本来の噛み合わせの位置がわからなくなったり、噛み合わせが徐々に悪くなるといった、噛み合わせの違和感が続いてしまいます。

その他にも、他人が不快に感じてしまうような口臭があったり、ご自身でも嫌な口臭を感じているような「口臭症」や、口腔内が乾いてしまったり、唾液の分泌量が減ってしまったりする「ドライマウス」などがあります。口腔心身症によって、不眠症、頭痛、肩凝り、耳鳴り、めまい、ドライアイ、胃腸などの疾患も引き起こしてしまうこともあります。

口腔心身症の原因

口腔心身症の原因は、様々な要因から引き起こります。
身体的な要因としては、不正咬合や、歯ぎしりや食いしばり、口腔内の不衛生な環境、貧血や亜鉛欠乏、糖尿病などの全身疾患などがあります。 心理的な要因としては、過度の緊張やストレスが続いてしまっていたり、うつ状態や不安障害などの精神的な要因が原因といわれています。さらに、普段生活している環境によって引き起こされたり、更年期などの年齢が高齢になることによって引き起こされる場合もあるのです。

口腔心身症の治療

口腔心身症に対しては、まずは口腔内に虫歯などの病気がないのにもかかわらず、痛みにや違和感などを感じてしまうといった、口腔内の違和感に対する治療をおこなうことが重要です。口腔内の違和感を修復せずに、口腔内の処置をいくらおこなったとしても治療は成功しません。 そのため一般歯科的治療として、口腔ケアや、噛み合わせの調整、就寝時に歯ぎしりや食いしばりをしてしまう場合に、ナイトガードというマウスピースを装着することで、歯にかかる負担を最小限に抑えたりするような処置をおこないます。同時にカウンセリングをおこなうことで、患者さん自身が普段から関わっている様々なことに対しての解釈の仕方や、判断方法が正されることによって、日々感じている緊張やストレス具合をコントロールできるよう調整・改善していきます。その上で、歯が原因で全身的不調が生じているといった誤認や行動に対する修復技法も併用します。こうして日々の生活習慣が改善されるように、交流分析や自律訓練法などの心身医学療法なども取り入れながら治療をおこないます。

また、薬剤療法はあくまでも対処療法であるため、なるべく薬に頼らずに、心理療法を併用することによって薬の効果を高めていきます。それにより副作用もなく、生活改善のための対処法をうまく組み合わせながらストレスと向き合い、さらにストレスとうまく付き合っていける体質に改善していくことで、快適な日々を過ごして頂けることを目標に治療をおこないます。 しかし、稀にうつ病や統合失調症の患者さんが口腔心身症を引き起こすこともあれば、急激な精神的不安定が引き金となることもあります。このような場合は精神科医との連携が必須になります。

口腔心身症の治療期間

治療期間は一般的に2週間~2ヶ月の通院間隔で、短い場合は3~6ヶ月、長くても1~2年の治療期間が目安と考えられています。しかし場合によっては、それ以上の長期の治療期間を必要とする方もいらっしゃいます。その場合の通院間隔は4ヶ月~半年に一度といったように通院間隔が長いことが多く、患者さんの身体的・心理的負担はそれほどかかりません。

まとめ

口腔心身症は,風邪や怪我などのように、医院で治療し、薬を服用しながら休養すれば、短期間にしっかりと治るといったような疾患ではなく、生活習慣病にも似た側面もあるため、患者さんがご自身の生活習慣や環境を改善するという努力も必要になります。症状が完治してから通常の生活に戻るのではなく、ある程度症状が軽減した段階で、できる範囲内において、通常の生活に近づくように努めていくことが、症状と向き合うことにおいても大切なのです。

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