唾液腺炎|大分県別府市の矯正歯科

唾液腺炎

唾液腺炎とは

唾液腺の種類は「大唾液腺」(舌下腺、耳下腺、顎下腺)と、口腔内などに多数存在する「小唾液腺」の二つに分かれます。舌下腺からは粘液性、耳下腺からは漿液性の唾液が分泌され、顎下腺からは耳下腺と舌下腺の混合性の唾液が分泌されます。

化膿性唾液腺炎

唾液腺は、唾液を作り口腔内に排出するので、何らかの異常が唾液腺あるいは唾液腺から口腔内に唾液を分泌する排泄管(顎下腺菅)に起きると、唾液の分泌量が低下してしまいます。また、唾液腺内で化膿性炎症が起きると、急性のものでは唾液腺に痛みや腫れが生じ、排泄管を通って口腔内に膿が排出されることがあります。慢性のものでは、唾液腺の炎症が持続性あるいは反復性に起こるため、唾液腺が硬くなり唾液の分泌量が低下したりします。 主な治療法として、殺菌性のうがい薬などによって口腔内を清潔に保ちながら、抗生物質などの抗菌薬や消炎鎮痛薬を投与します。慢性のもので口腔内の乾燥が強い場合は、うがい薬や人工唾液を使用することもあります。

ウイルス性唾液腺炎

代表的なものは、ムンプスウイルスの感染による流行性耳下腺炎、いわゆる「おたふくかぜ」が挙げられます。唾液を媒体とし、飛沫感染によって感染します。小児の特に2歳〜6歳くらいの時期に感染することが多く、潜伏期間は2〜3週間で、感染すると突然の発熱、両側あるいは片側の耳下腺の腫脹や圧痛、嚥下痛、発熱といった症状を主に発症します。炎症による腫れは、顎下腺や舌下腺にも広がる場合があります。腫脹は3〜4日でピークに達し、発熱は軽度で腫脹は次第に軽減していき、1〜2週間で回復します。全身症状は比較的軽度なのですが、髄膜炎や膵炎、脳炎などの合併症を引き起こす場合があるため注意が必要です。成人で罹患した場合は、畢丸炎や卵巣炎などを併発してしまう危険性があり、不妊の原因になることがあります。

流行性耳下腺は、一度かかると免疫ができて再感染することはありません。流行性耳下腺炎の治療は、基本的に対症療法をおこないます。安静に努め、発熱などに対しては鎮痛解熱剤を投与し、局所的には冷湿布とうがいをおこないます。また、流行性耳下腺炎のワクチン予防接種が有効的です。流行性耳下腺炎は、学校保健安全法では第二種の感染症に属しているため、耳下腺の腫れが消えるまで、登校や登園停止となります。発症が疑われた場合は、かかりつけの小児科を受診してください。(成人の場合は内科)

唾液腺腫瘍

唾液腺腫瘍とは、唾液をつくる唾液腺に生じる腫瘍のことで、耳下腺にもっとも多く(約70〜80%)、次いで小唾液腺(約10〜15%)、そして顎下腺で(約5〜10%)、舌下腺に生じることは稀です。耳下腺に発症する腫瘍の約8割は良性腫瘍ですが、顎下腺に発症する腫瘍の約4割は悪性です。舌下腺や小唾液腺の腫瘍の発症率はかなり低いのですが、発症する場合は口腔内に出現し、中でも舌下腺に発生した腫瘍は悪性が多いことが知られています。

唾液腺の良性腫瘍

唾液腺の良性腫瘍は、一般に境界がはっきりしており、徐々に大きくなるため、痛みや神経麻痺などの自覚症状を伴わないのが特徴です。多形腺腫と呼ばれる腫瘍がもっとも多く、他にもワルチン腫瘍、基底細胞腺腫、オンコサイトーマなどがあります。

良性腫瘍は、神経をよけて腫瘍を摘出します。手術をうまくおこなわないと腫瘍が再発したり、顔面神経麻痺が生じる危険性があるため注意が必要です。

唾液腺の悪性腫瘍

進行とともに痛みや神経麻痺を生じます。耳下腺に生じたものでは、耳下部や耳前部の痛みや腫れ、目が閉じにくい、口角が下がるなどといった顔面神経麻痺を伴います。顎下腺や舌下腺に発生したものは、口腔底部やオトガイ下部に腫れが見られ、舌の痛みや神経麻痺を伴います。一般に高齢者に多く、多形腺腫由来癌、腺癌、腺様嚢胞癌、粘表皮癌、腺房細胞癌と呼ばれるものが代表的です。

治療法は、外科手術をおこない完全に切除することが極めて重要になります。また、病気の組織型や進行度に応じて、放射線治療や化学療法を併用することもあります。さらに頸部のリンパ節に転移がある場合には、頸部リンパ節郭清手術をおこないます。

 

唾石症

唾液腺または、唾液腺から口腔内に唾液を分泌する排泄管の中に石ができる病気で、顎下腺にもっとも多く生じますが、耳下腺や舌下腺にも生じることもあります。唾石は、砂粒大の小さなものから数cmに及ぶものまで見られます。唾石の原因は、脱落した上皮や迷入した異物・細菌などが核となり、カルシウムなどが沈着することで形成されると考えられています。食事のときは唾液が多く分泌されるため、唾液腺のある顎下部が腫れて激しい痛みが起こり、しばらくすると徐々に症状が治まります。

小さな唾石の場合は、口腔内へ排出されて自然治癒することもありますが、唾石のある部位によって口腔内から排泄管を切開したり、頸部から皮膚を切開して唾液腺ごと摘出する手術をおこなう場合があります。近年では、皮膚や粘膜の切開をせずに内視鏡を口腔から排泄管に挿入して、唾石を摘出する技術もおこなわれています。

シェーグレン症候群

シェーグレン症候群は、涙腺や唾液腺などの全身の外分泌腺に慢性的に炎症が起こることで、外分泌腺が破壊され、ドライアイやドライマウスなどの乾燥症状を引き起こす自己免疫疾患です。本来ならば細菌やウイルスなどの外敵から身を守るための免疫系が、自分自身を誤って攻撃してしまうという現象が、重要な原因の一つとして考えられています。また、同じ自己免疫疾患であるリウマチ性関節炎、全身性エリテマトーデス、進行性全身性硬化症や多発性筋炎などを合併することもあります。

治療法は不明で根本的治療はありません。ドライアイに対しては、点眼薬によって眼の乾燥を防ぎますが、重症のドライアイの場合は、乾燥症状を改善させるため涙点に栓を施す涙点プラグ挿入術という外科的療法がおこなわれることがあります。ドライマウスには、塩酸セビメリンや塩酸ピロカルピンを投与して唾液分泌を増やしたり、唾液の補充に用いる人工唾液(サリベート)を用いることもあります。

Doctor’s コラム

2020/11/25
キレイライン矯正とインビザライン矯正
透明のマウスピース型の矯正装置を装着することで歯を動かしていく「マウスピース型矯正」の治療法の一つで「キレイライン矯正」という言葉を目にしたり聞いたりする機会が増えてきています。
2020/11/12
下顎前突の症状と治療法
下顎前突とは、下顎が上顎より前に大きく出ている状態の歯並びのことをいい、見た目が目立ってしまうため、コンプレックスに感じている方も多い不正咬合の一種です。
2020/10/24
矯正器具(装置)のケアやメンテナンスの方法
歯列矯正は矯正装置の周辺に食べカスや歯垢(プラーク)などの汚れが溜まりやすく、不衛生になってしまいがちです。適切なケアやメンテナンスが重要となってきます。
2020/10/14
歯周病と歯槽膿漏の違いとは
よく耳にする「歯肉炎」「歯槽膿漏」「歯周病」などの違いとは?

全ての矯正歯科コラムを読む>>

  • インプラント専門サイトへ
  • 入れ歯専門サイトへ

ページトップぺ戻る

無料カウンセリング