虫歯は遺伝するの?|大分県別府市の矯正歯科

虫歯は遺伝するの?

虫歯の要因は、主に「細菌」、「歯質」、「食事」、「時間」といった4つの要素が絡み合っています。生まれたばかりの赤ちゃんの口腔内には、細菌は存在しておらず、生後に感染することで虫歯になるのです。また、食べ物の種類や食事にかかる時間も、毎日の生活習慣といった「環境要因」が大きく関係していますが、歯質に関しては唯一親からの遺伝子が反映されます。しかし、歯の表面のエナメル質の石灰化の度合いなどは、出生後の環境で大きく変化するため、虫歯と遺伝を関連付けることは難しく、虫歯は環境要因によってできると考えられています。

虫歯の感染経路

虫歯の原因菌は、「ミュータンス菌」という細菌です。この菌が食べ物に含まれる糖を栄養源として酸を出し、その酸によって歯のエナメル質を溶かしていきます(脱灰)。しかし、口腔内には常に唾液が循環しているため、唾液の作用で歯の再石灰化がおこなわれます。脱灰と再石灰化のバランスが保たれているときは虫歯になりませんが、口腔内が不衛生になり、酸性に傾くことでバランスが脱灰に傾いてしまうと、エナメル質が溶かされて歯に穴が開いてしまい虫歯になるのです。この虫歯の原因菌であるミュータンス菌は、歯がない赤ちゃんには存在しないため、そもそも病気を発症しないのです。しかし、菌を持つ大人から感染することで、虫歯になってしまうのです。 虫歯の感染経路として、保護者の方の愛情表現のためにキスをした際の唾液の移行や、熱いものに息を吹きかけて冷ましてから与えたり、硬い食べ物などを噛んで柔らかくしてから食べさせたり、お箸やスプーンを共有することなどが挙げられます。また、子供との接触が最も多い母親のミュータンス菌の数が多い場合、子供のミュータンス菌の数も多くなり、虫歯のリスクが2倍以上高くなるということも分かっています。

虫歯の感染の予防方法

感染の窓の期間は唾液を介したコミュニケーションを控える

虫歯の感染を防ぐためには、なるべく唾液を介したコミュニケーションを控えることをお勧めいたします。唾液が付着する日用品などは、それぞれ別のものを使用するのが望ましいです。ただし、こうしたコミュニケーションは愛情表現としての大事な役割も担っているため、スキンシップを制限することに抵抗がある方も多くいらっしゃいます。 子供には、生後19ヵ月〜31ヵ月の間で、専門的には「感染の窓」と呼ばれている、ミュータンス菌に感染しやすい時期があります。この期間の乳歯や歯列は、とても不安定な状態にあるため、ミュータンス菌が感染しやすいので、感染の窓である12ヵ月間だけでも唾液を介したコミュニケーションを控えるだけで大きな効果が見られます。この期間を過ぎると、虫歯の感染リスクが減少するのです。

生活習慣を見直す

家族は生活習慣も似ていることから、虫歯になりやすい習慣をしていれば、口腔内の環境も似てきます。そのため、甘いものをダラダラと時間をかけて食べたり、適切な時間に正しい歯磨きができていないことで、虫歯のリスクが高くなるのです。つまり、虫歯を予防するためには、家族で協力して口腔内を健康にすることがとても大切なのです。食生活の習慣を見直すとともに、毎日の歯磨きなどのセルフケアを丁寧におこない、さらに歯科医院での定期的な健診を受けるようにしましょう。

親の口腔内のミュータンス菌を減らす

子供に熱いものを冷ましてご飯を食べさせることや、食器の共有を避けることが難しい場合もあります。その場合、ご自身や家族の方の口腔内のミュータンス菌を減らしておくことで、子供への感染を抑えることができます。そのためにも歯科医院での定期的な健診や歯のクリーニングを受けて、虫歯や歯周病の予防や治療、また歯垢や歯石を除去し、口腔内を清潔に保ちましょう。家族全員の口腔内のミュータンス菌を減らすことが、子供への虫歯の感染を防ぐことに繋がるのです。

子どもの前歯が生え始めたら歯のケアをおこないましょう

上の前歯が生え始める前までは、母乳や離乳食や口腔内の清潔に対しては特に神経質になる必要はないとされていますが、前歯が生えてからは母乳や離乳食の食べカスが歯の表面に残らないように、しっかりと歯のケアをしてあげることが大切になります。前歯しか生えていない段階では、指にガーゼを巻きつけたり、綿棒で歯を優しく拭ってあげましょう。

まとめ

多くの方の口腔内には、常在菌とともにミュータンス菌が存在しています。しかし、口腔内の状態が良好で脱灰と再石灰化のバランスが取れている場合は虫歯になりません。それは、ミュータンス菌の数が少ないからです。虫歯は、ミュータンス菌の数が多くなればなるほど、虫歯のリスクも高くなります。 虫歯の感染を防ぎ、ご自身の歯の健康を保つためにも、毎日の正しいセルフケアをおこない、歯科医院での定期的な健診と歯のクリーニングを受けることが重要なのです。

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